第31回青梅マラソン 回想(快走)録(UPDATE:1997/5/25)
runner
30km初参加の方にはお役にたつかな(10km参加の方ごめんなさい)
a)ペナント
 そう、なんていうかトロフィでもあると一緒に飾れるけどこれだけあってもね…っていう感じの旗です。青梅体育館の1Fの喫茶室に飾ってありましたが。
b)ピンバッジ
 はやりのピンズです。帽子のフチとかにどうぞ!
c)ハガキ
 これは大会終了後本人宛てに「走ってる写真」を買いませんか?というネガサイズのサンプル写真つきハガキで、全員に送付されたわけではないらしい。
ちなみに、その価格表は以下のようになってました。
  6ツ切  
 (240x190mm) 
6ツ切 (DAF)
 (240x190mm) 
 4ツ切 
 (290x240mm) 
 4ツ切 (DAF)
 (290x240mm) 
  半切  
 (400x330mm) 
写真のみ
\4,500
写真DAF
\7,000
写真のみ
\5,000
写真DAF
\8,000
写真DAF
\13,000
タイム入り
\5,000
タイム入り
\7,500
タイム入り
\5,500
タイム入り
\8,500
タイム入り
\13,500
私としては、結構いい写真だったので一番安いのでも買おうかと思ったのですが、カミさんや子供たちにも、「これでいいじゃん」とサンプル写真を指さされてしまってもうなにも言えなくなってしまいました。
欲しいものは「欲しい」と先にいうべきですね。
d)ビニール袋
 大会当日ゼッケンのほかに上記のペナントやバッジ、飴やサロメチールの試供品といったもろもろの品々がいれてあった袋。
e)完走証
 フィニッシュの後に手渡してもらいました。ちなみにその後、二ツ井町のおにぎりとSAVAS(ゼリードリンク)もらいました。
f)記録集
 これはもう本当に立派な記録集です。4月になってから送られてきたのですが、250頁にわたり、今回だけではなく、過去の記録までを写真をまじえて奇麗にまとめた写真集のような記録集でした。
 

1997年2月10日、レース6日前
 カミさんがフランスパンのかわりに左手の中指先端を半ばまで切断、5針の大けが。
僕のレースに影響はありやなしや。

1997年2月13日、レース3日前
 最後のトレーニング。いつもの皇居周回コースをちょっと大回り、日比谷公園まで足をのばしてみた。まあなんとかなるでしょう。

1997年2月14日(聖バレンタインデー)、レース2日前
 「16日は雨」天気予報が私を脅す。トラック1杯のチョコレート(別にあてはない)よりもお天気が欲しい!!仕事中に「いやあ日頃の行いが悪いから」と言ったら「そんなことないよ1万人も走るんだから、太田さん1人でそんなんならないよ」と真顔で言われて面食らう。別に肯定するこたあないよね、肯定するこたあ..ブツブツ

1997年2月15日、レース1日前
 天気予報は「16日は夕方まで雨、おまけに風」なんつうこと言ってます。師匠より「ホットクリーム」なるものが有ることを聞いた私は薬局へ走り、なにやら「あったかクリーム ペリドール」なるものを購入。非常持ち出し用リュックからビニール合羽を出してランパンと一緒にしまう。青梅では開会式と音楽祭やってのかなあ..

1997年2月16日、レース当日
めざめると..
 ///ザーーーーッ!///やっぱりかなりの雨。「まいちゃったなあ」と思いつつも「やるこた全てやったし」ってことで、指がズキズキのカミさんと子供達と、雨の中を一路青梅へ。

ランナー集結!
 河辺の駅の階段からはランナー達の傘傘傘、カミさん達はスタート付近のデニーズ(復路の29km地点参照)へ。私はこの傘の波にただよいながら、ゼッケン引き替えの河辺小学校へ。青梅信用金庫のボランティアの方からピンクのビニール袋を受け取った私は傘を小脇にはさみ、校庭にできてしまった水たまりをよけながら袋の中をのぞく。ゼッケン8691、間違いなし。(ゼッケンは申し込み時の30km申告記録の早い者順、年齢の若い順についており、男子は0001〜9999、E001〜E999、K001〜K317、女子はV001〜V999、Y001〜Y447でした。また、このゼッケンにはIDタグ/スタートナンバー発信器がついてますが、フィニッシュ後にむしり取れるようにミシン目がついているので手荒に扱わないほうがよろしいです。取れた時点で失格になってしまうそうです。)
選手の更衣室となる総合体育館へは、このゼッケンを見せないと入れてくれません。ちなみに、女子更衣室にはゼッケンを見せても入れてくれません(女の人はいいらしい)。男子更衣室となった体育館の中は人人人、床一面シートだらけ場所なんか空いていません。ちなみにゼッケンを見せても誰も場所は空けてくれません(かわいい女の子ならいいらしい)。
かわいくない私は、観覧席の階段の踊り場に1m×2のスペースを発見、横にいるおばさま(なんで男子更衣室に入れたのだろうか)にたくましいサポータ姿をサービスしながらお着替え。例のビニール合羽をはおって、家族の待つデニーズへ。

はらごしらえ
 デニーズまでは1km、幾分小降りになった雨の中ジョギングして行くと合羽はびっしょり。通りに面した窓際の特等席を確保できたようで、みんなニコニコ手を振っている。(私と違ってカミさんは運がいい)まだスタートまで2時間、お腹がすくといやなので、消化も良かろうと「洋風がゆ」をいただいてますと、早くも10kmレースのトップランナーがお帰りのようです。11時30分、トイレもすませて、あったかクリームを塗って、合羽の裾をちょん切っていざ出陣。

緊張!
まだ雨は降っているけどかなり小降りに、ひょっとして..
ゼッケン8691のスタート地点はここから約1km後方。かるくジョギングしながら8801〜9000の場所につくと尿意が..
(スタートはゼッケン順に200人単位に場所を分けてありますが、0001〜5000、V001〜Y447、5001〜K317という順で、途中に女子が入ってます)
つい10分程前に行ったばかりなのに..と思いつつ体育館裏の仮設トイレで用を足して再び所定の位置で準備体操。気がつくと雨も上がり、なかなかのマラソン日和に..さすが皆さん行いがよろしい!!
10分前、師匠が来て健闘をたたえ合いながらお別れ。5分前、何故か再び尿意が..こんなこと初めて。「緊張しているのかなあ」と思いつつ、もう行ってる暇もないので「なんとかなるだろう」とスタートを待つ。

スタート!
 12時、号砲が鳴りスタート!といいたいのですが何せかなり遠いので聞こえません。まわりもザワザワと「スタートしたか?」と聞きあっている状態。1分ほどして、動いた動いた、これが結構早いペース。1km/6分ペースで何千人もが一斉に走っている。綺麗なスタートだ。12時7分、家族の待つデニーズ前を通過。いらなくなった合羽を渡し、立体駐車場の上のマーチングバンドのお姉さん達に送られて、30kmの旅へ出発。

帰ってこいよ!
 勝沼の交差点の手前で渋滞のため15秒ほど停止、ちょうど1kmのプラカードが立っている。1kmごとに表示があるのがうれしい。青梅駅手前でスピーカから、松村和子の「帰ってこいよ」が流れてくる。マイナー堂というレコード屋さんの応援だ。「帰ってこ〜おいよ〜」の歌声が笑いを誘う。

ドンドコドコドコ!
 5kmのプラカードを過ぎるとドンドコドンドコと和太鼓の音が、日向和田のへそまんの駐車場で伊藤会のりりしいお姉さん方が黒地に赤のかっこいい衣裳で応援してくれてます。師匠はしばらく見ていたそうです。息つく間もなく結婚式場の前では黄色、水色、ピンク色と6〜7人のウェディングドレスお嬢さん方(タキシードのお兄さんも1人)が手を振って応援。もう元気100倍、こりゃあいけるぞ。
※和太鼓とウェディングドレスの順はひょっとして逆かも、今度調べます。

トップランナー
 8kmのプラカードを過ぎたころ早くもトップランナーたちが帰ってきた。早田の長い足は私の倍のスピードで走り去って行く。「頑張れー!」と私の前のおじさん。負けじと「頑張れー!!」でも彼らには私らは見えないだろうなあ。

暴行と膀胱
 ごきげんに走っていると前を走っていたランナーがペースを落としたと思ったらいきなり自分のふくらはぎにエアスプレー、風で舞い上がったメントール系の霧が私の顔に!この暴行に憤りを感じながら、追い越していく。この事件をきっかけに、膀胱が自分の存在を主張し始めた。そりゃないよと思いつつ我慢して走っていますと、ちらほら沿道の木陰で用を足しているランナーもいらっしゃる。ロサンゼルスの公園で野グソをした私でもここではやれないなあと思っていると「ドライブインのようなお蕎麦やさん」の前でご主人と思われる方が応援してくれている。即座にコースを外れ、「すいませんがトイレを貸していただけないでしょうか」と頼みますと..「おう、どうぞどうぞ」と温かいお言葉。おまけに「空いているかなあ」と心配して、たまたま使用中であったことに「すいません今ちょっと入っていて..」と用を足していたお店の方をせかして出してくれることまでして下さって、私は思いっきり用を足すことが出来ました。このお店のトイレとても広くて素晴らしかったです。今度お店の名前を調べときます。「頑張って下さい」の声に送られ、戦線復帰。

わたしはカモメ
 膀胱の主張からここまで給水をしていなかった私は、憂いから解放され、初めての給水。アメ玉ももらって、しゃぶりながら折り返し。山道の脇でおばさんがお煎餅をくれる。手袋にくっつくので左手の手袋をはずす。お腹がすいてきたので、ものすごくおいしい。煎餅を食べ終わると、今度はバターロール、あんぱん、チョコレート、みかん。このチョコの後のみかんはすっぱく感じてしまうので失敗でしたが、順番は選べませんしね。私の第1の関所である二俣尾手前の急坂の手前では温かいミルクコーヒーをポットからくれたおじさん。水割りを飲むかと席に招いてくれるおじさん。あめ玉3つもくれちゃうお姉さん。兎に角、沿道の応援の方々がみんなお店開きをしてくれている。私は遊覧船のお客さんから餌付けしてもらっているカモメのように、次々とついばんでいるうちに宮ノ平の14:55の関門を45分頃に通過、気がつくと青梅の商店街を走っている。

フィニッシュ
 あめ玉が3つ程余りそうだったので、家族へのお土産に取っておこうと右手に持ってデニーズ前、フィニッシュの付近に移動したのだろうか見あたらない。あと1km、まだ力は残っているが途中でスタミナが無くなって歩くのはイヤだしどこでスパートかけようかと..。結局残り200mのところでスパート。フィニッシュ手前50mコーナーでカミさんの声、振り向きざま「お土産!」といって3つのアメ玉を投げ渡すとそのままフィニッシュ!
一般30キロ 男子の部
ゼッケン8691 太田 秀昭
記  録3時間13分31秒
順  位7326位

へろへろの私を待っていた家族は予想外に元気な私に驚いていた。私自信も驚いていた。ひとえに沿道の皆さんの応援のおかげです。ありがとうございました。
抽選に当たればまた、走ります!

皆様からいただいたご厚意の記録
トイレ1カ所
3カップ
お茶1カップ
ミルクコーヒー1カップ
水割り1口
ミカン1房
煎餅1枚
バターロール1ヶ
あんパン1/2ヶ
氷砂糖1ヶ
あめ玉10ヶ
(うち3ヶは家族へお土産の為、フィニッシュまで持ち帰り)
応援の拍手と声もう数え切れないくらいたくさん!!
皆様、本当にありがとうございました。

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