青梅の映画看板を知ってますか?(UPDATE:1999/1/18)
runner

 レース当日、1Km地点を超えて旧青梅街道の商店街を走っていると懐かしい映画看板に気がつきます。6、7枚はあったでしょうか、取り上げている映画も懐かしいものばかり、一番新しくて「男はつらいよ」だったかな?
 最初は、今ごろこんな映画ばっかりやってんのかあと思ってたのですが、どうもこれ、11/23頃行われる青梅芸術祭(アートフェスティバル)の出展作品だったようです。
先日の試走(1/10)に見ましたら今回、新しい看板(内容は古いんですよ!)に変わってましたので報知新聞に問い合わせましたところ、一部は作者に返却したものの前の看板は場所を移して飾ってあるそうです。これは青梅宿の商店街が街の活性化のために行っているそうなのですがホント独特の町並みを作ってます!
看板の右下にはみな「板観画」とサインが入っており、よく見るとそんじょそこらで見れる看板じゃあない。
 板観さんとは、青梅市長渕に住む看板職人の久保 昇さん。(以下の情報源は98/6/8の朝日新聞むさしの版)
 久保さんは16歳で看板職人になり、青梅などの映画館5軒を受け持ち、忙しいときには1日1枚を描く勢いだったそうです。しかし映画の衰退とともに1973年には映画看板の仕事がなくなり(ご存知のように、最近の映画看板はポスターを大きく伸ばしたものになった)普通の看板を手がける職人へと転進しました。
20年後、青梅の芸術祭を何か目立つもので活気づけようと再び映画看板を描いてみたところ、あちらこちらから反響があり、98年には熊本の玉名市の商店街用に昭和30年代の映画を23枚も描きました。
 久保さんの映画看板は、泥絵の具と呼ばれる粉状の顔料をにかわで溶かしたものを使い、ベニヤ板(1.8m×2.7m)に張った紙に当時のポスターを取り寄せてアレンジして描いていくというもの。  玉名市の映画祭企画委員長曰く。「久保さんは泥絵の具を使った日本でただ一人の映画看板のプロ。昔の雰囲気がでているのがいい」
青梅マラソンランナーの皆さん、練習や本番で訪れた青梅の映画看板を是非お見逃しなく。
(復路はよれよれだから、往路がいいかもね)
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